米国公認会計士のCPE取得
私は、日本の公認会計士、税理士、米国公認会計士と3つのライセンスを所持しています。そのため、CPE(継続的専門研修)もそれぞれ受講しなければなりません。この負担はかなり大きなもので、単純にシングルホルダーの人の3倍の負担があります。
日本の公認会計士や税理士のCPEは、すでに10年以上受講しているので、単位の取得にてこずることはなくなりました。しかし、米国公認会計士のライセンスは、2019年12月にライセンス申請をしたこともあり、まだ不慣れな部分も多くあります。米国公認会計士は、3年間で120単位の取得が求められているのですが、その期限となる年度は、私の場合2021年です(初年度:2019年、2年目:2020年、3年目:2021年)。しかし、12月にライセンスを取得したものだから、実質2年間で120単位を取得しなければならない状況になっており、いまはUSCPA CPEのCredit取得のため追い込まれている最中です(ちなみに、日本のCPEの締切は3月)。
米国公認会計士のCPEを効率的に取得する方法は、日本のライセンス取得者がいろいろと解説しているので、あえて説明をするつもりはないですが、よくわからなかったのが、0.5単位以下のCPEの端数処理の扱い方でした。
現在、私はLinked-in learning で単位の取得を行っています。Linked in learning では、Certificateが発行されて、末尾には、下記(一部加工)のようにCPE単位が記載されます。

上記のCertificateを見ればわかるのですが、CPEのCreditは3.8単位。でも、ワシントン州では、1単位以上のCPEは0.5単位きざみでの申告をすることが求められます。この場合、3.5単位で申請すべきなのか、4単位で申請すべきなのか?
4単位で問題ないだろうという自分なりの結論を出したのですが、その根拠条文を備忘として記載。AICPAのHPにルールのようなものがありました。
AICPA requirements
-The Statement on Standards for CPE Programs
この「Statement on standards」の「3.4 – Standards for CPE Program Measurement」に、このような記載がありました。
Group programs, independent study, and blended learning programs – A minimum of one full credit must be awarded initially, but after the first credit has been earned, credits may be awarded in one-fifth increments or in one-half increments.
これを文字通り解釈すれば、最初に1時間(正確には50分ですが)受講して、CPE1単位を取得したあとは、0.2単位もしくは0.5単位が付与されると記載されています。0.5単位ずつが付与されるワシントン州では、上記のCertificateで付与されている3.8単位を例にとった場合、切り上げて4単位の取得が認められるということになります。
なお、日本の公認会計士のCPEも同じようなルールで運用されています。しかし、アメリカの場合、州によってCPEの申請方法が異なるため、0.2単位きざみの州と0.5単位きざみの州があると思われます。それゆえ、Linked in learning のような、広範に利用されているサービスのCertificateは0.2単位きざみとなっており、ワシントン州のような0.5単位きざみの申告が求められている場合は、判断に迷うこともあるとは思います。
何はともあれ、最初に物事にとりくむ際には、いろいろと面倒なことが多いです。