内部監査(外資系企業と日系企業の違い)

以下は、すべて私見になることを前提に話をしますが、内部監査人の役割については、外資系企業と日系企業また、大企業と中小企業において、期待値であったり役回りであったりというのは異なるような気がします。

(参考記事)
外資系企業と内部監査

まず、外資系企業の内部監査においては
・CPAなどの資格要件を重視する
・業界経験よりも、監査法人で働いていたなどの経験を重視する→プロフェッショナルが多い
・客観的に問題点を指摘することを監査人に期待する
・期待のホープや、優秀な人が務めていることが多い
などがあると思います。日系企業でも、大企業では、ややこの傾向があるような気がします。

逆に、日系企業としては
・資格要件はまったく求めていない
・その業界に関する幅広い知識を重視する→ゼネラリストが多い
・客観的に問題点を指摘することよりも、現場の悩みなどを上にあげることを重視する
・会社によっては、左遷部署だったりする
というような特徴があるような気がします。

日系企業では、非上場企業では内部監査室などというものが設けられていないのが普通ですし、従業員不正が起こってから、ご相談が来るようなケースもめずらしくありません(これが日本企業の悪いとこころなのですが)。IPOしようということで、仕方ないかなという形で、内部監査室を設置するケースをよく見ますが、そのような形で運営されているので、有効に機能している会社は少数です。

外資系企業でも、小規模な会社は似たようなものですが、これが親会社が大規模で上場しているようなところになると、雰囲気がガラッと変わってきます。こういった会社の連結子会社は大変です。意識のギャップに愕然とすることでしょう。

弊社では、こういった会社の内部監査に関するご相談を承っております。顧問契約等で業務のアウトソーシングをお考えの場合には、通常の監査役報酬と同じレベルの報酬で承っておりますので、お気軽にお問い合わせください。

(リンク)
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