海外子会社で作成するSOP(規程)

外資系会社に行くと、よくSOPという3文字英単語が、オペレーションの話をするときに出てきますが、この英単語は比較的広範に使われているような気がします。SOPは、Standard Operating Proceduresの略です。どうでもよいですが、私はこういったアルファベット3文字言葉が苦手でした。SOPのように、比較的一般に流布しているような用語もあれば、特定の会社でしか使われていないアルファベット3文字言葉があり、転職した際は少々苦労しました。

話は脱線しましたが、SOPは、文字通り訳すと「業務標準手順書」。日本的に言えば、業務マニュアルとか規程のようなものです。ある程度、大きな規模の会社になると、財務や経理業務において、業務マニュアルや規程のようなものを作成していきますが、これを子会社展開するとなると、少し苦労が伴います。特に、海外から日本に進出した外資系会社や、日本から海外に進出した日系企業においては、どのようなSOPを作成するのかで、いろいろと苦労する会社も多いようです。

外資系企業に関しては、比較的本社のオペレーション通りに、子会社でも動いてほしいというリクエストが働くような気がします。したがって、英語のSOPを渡されておしまい。そんなことも多いような気がします。しかし、経理業務や財務業務のSOPをいきなり渡されても、それがきちんと理解できる人って、Regional CFOとか英語が堪能なManagerくらいしかいないのが通常です。ですから、これを日本語に訳したり、日本人スタッフにでもわかるようにマイナーチェンジしたりする作業が必要になりますが、これを少ない人数で対応するのは大変です。弊所では、会社のオペレーションにたずさわるキーパーソンと話をしながら、業務内容を把握し、海外親会社から送られたSOPを適宜使いやすいようにアップデートするサービスを提供しています。

また、海外に展開する日本企業に関しても、現地の法制度や商慣習にあわせて、SOPを策定する必要があります。しかし、英語でのSOP作成は、かなり英語に精通していないと、きちんと使い勝手の良いものに高めていくのは大変です。弊所では、外資系企業様だけではなく、こういったニーズに対応するかたちで、日系企業の皆様が英語でのSOPを作成するサポートをしています。電話会議等に出席して、現地担当者とコミュニケーションをとりながら進めていくことも可能です。

上記の業務は、いわゆるPMI(Post Merger Integration)の一環として行われることが多いとは思いますが、こういった各論的な作業に関しては、公認会計士が貢献できる部分も多いと思われますので、何かしらございましたら、ぜひご相談いただければと思います。

(リンク)
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