公認会計士資格の重みについて

最近、よく思うことですが、公認会計士という資格以外にも、その他の技能を持っている方が増えてきたような気がします。公認会計士は、公認会計士東京会が発行している業界誌のようなものがあるのですが、その中には元プロ野球選手やBリーグの選手、フィギュアスケートの全日本選手権のようなものに出ている人の記事などが、時折掲載されており、いろいろです。何が言いたいかというと、もはや公認会計士という資格だけでは、何の売りにもならないし、プラスアルファがなければ、個人としてアピールすることができないのではという危機感です。監査や会計を知っているというのは当たり前で、そのほかにどういった人間的魅力や突き抜けたものがあるかということが大事になってくるということです。

昔は(といっても15年前くらいですが)、業務時間以外にも一生懸命、会計や監査の勉強をし、それに関する本を読み、専門的知識を身につけることが求められていたような気がします。しかし、そんな時代も変わったのかなと思います。そういった専門的知識を持っているのは当たり前で、それ以外のプラスアルファが必要なのだと。それは営業力であっても、英語力であっても、何でもよいのですが、そういったプラスアルファの部分でも突き抜けたものがないと、専門家として生きていけないのではと思います。

私は、スポーツや趣味において、プロの域に達するような才能はないので、まずは米国公認会計士資格をとり(試験には合格しているので、申請すれば近々取得できると思います)、国際的な業務にも対応できるということをアピールしたいと思いますが、それですら個のアピールにはならないのではとも思うことがあります。いずれにしても、公認会計士や税理士の世界において、監査や税務ができるのはあたり前のようにたくさんいますから、そういったことで突き抜けていくのは困難です。この世界には、会計士を志す受験生や若い会計士補(今はそういう言い方はしませんが)もたくさんいるとは思いますが、そういったことも考えながら生きていかないと、非常に大変な世の中になってきていると思います。