減損会計(期間比較の難しさ)

アスクル/5~8月は減価償却費減少で営業黒字化 (流通ニュース/2019年9月13日)

固定資産を減損したことにより減価償却費が減少したため、販売費・一般管理費が減少し、営業利益が増加したとの記事。実際に、第1四半期会計期間の減価償却費計上額はそれほど大きなものではないため、営業利益が黒字化したのは、売上高の増加によるところが大きいと思われるのですが、減損会計適用により、減価償却費が減少するというのは、期間比較を難しくさせているという意味では、非常に損益評価をわかりにくくしている部分があると思われます。

個人的には、このような場合、前期の財務諸表の損益について、減損対象となった資産の減価償却費を除いて判断する必要があるとは思いますが、制度上はそのような処理をするわけにも行かないのでしょう。