連結子会社が勝手に銀行から借入をしていた

当社在外子会社の不適切な会計処理に係る特別調査委員会の設置に関するお知らせ

東洋インキ SCホールディングス株式会社の連結子会社であるフィリピン所在の TOYO INK COMPOUNDS CORPにおいて、同社のフィリピン人社員により不適切な会計処理が行われていた可能性があることが判明したケース。

第三者委員会が設置されたばかりなので、まだ詳細は不明ですが、当該子会社の社長(当社より出向の日本人)が、フィリピンの現地銀行と融資に関する相談を進めていたところ、子会社として認識していない同銀行からの借入の存在が発覚。これを受け、子会社のフィリピン人社員が、不適切な会計処理を行っていた可能性があることが判明したとのこと。

少ない情報から判断するに、銀行からの借入があったことは事実でしょうから、借入金が簿外であったのでしょう。

具体的な会計処理としては

①Cash残は正しく計上されており、貸方側の借入金が他の負債項目(買掛金・未払金)などで処理されているケース
②Cash残は正しく計上されており、貸方側の借入金が他の損益項目(売上高)などで処理されているケース
③Cash残が正しく計上されておらず、資産・負債が簿外で処理されているケース

が考えられるでしょう。①ほど影響度が小さく、③ほど影響度が大きくなります。③のケースは、社員が勝手に資金を流用している可能性が高いでしょうね。

詳細は、第三者委員会の報告を待ちたいですが、出向している日本人社員がフィリピン人社員の行動をマネージできていなかったと言われても仕方がないかもしれません。

(リンク)
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