マクドナルドで、従業員が7億円横領

マクドナルド社員逮捕 7億円横領か 「FXに使った」 警視庁 (産経)

マクドナルドといえば、名の知れた大上場企業ではありますが、そんな大企業でもこんな従業員不正が起こるのかと驚きました。以下、青字は記事抜粋になります。

容疑者である従業員は、財務税務IR部の統括マネジャーとして、同社の預金口座の管理などを担当。同署は、容疑者が1月以降、逮捕分を含め計約7億円を横領した疑いがあるとみて捜査を進めている。

財務・税務・IRの統括マネージャーであったとのことですが、少し権限が集中しすぎているかなと。今まで、それなりに経営陣からも信頼されていたのでしょうから、このようなポジションに置かれていたのかもしれません。マクドナルドは、経営陣の一部は外国人であり、この容疑者は相当英語にも堪能だったかもしれません。そんな中で、これだけの事件ですから、マネジメントにとっても寝耳に水だったでしょう。

逮捕容疑は4日、同社の当座預金口座から3千万円の小切手を振り出し、銀行で換金。自分の口座に入れて横領したとしている。

同署によると、西町容疑者が銀行の閉店時間帯に小切手を作っていたため、不審に思った同僚が翌日、上司に相談。現金化していることが確認され、上司が問い詰めたところ横領を認めたという。西町容疑者は同署に出頭し、小切手を盗んだとして5日に窃盗容疑で逮捕されていた。

不正の内容としては、非常にシンプルな不正です。不正を防止するポイントとしては、この容疑者1名で小切手の振出をすることができたことでしょうか。マクドナルドの場合、3千万円という金額の支払は、僅少な金額として扱われてしまう可能性があるので、1名のみで小切手の振出ができたのかもしれませんが、せめてDual signature(複数名によるサイン)の承認体制が必要ではなかったのかなというところですね。

ちなみに、7億円の金額は、ハンバーガーに換算すると約630万人分、ダブルチーズバーガーセットに換算すると約100万人分。こういうふうに見てみると、かなりのインパクトがある不正金額でもあります。

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