デューデリジェンスの報酬
デューデリジェンスの報酬がいくらくらいになるのかは、それこそケースバイケースなのですが、一般的には工数に応じて積算される場合がほとんどです。だいたい、公認会計士の時間単価(顧客に請求する金額)は、1時間12,000~20,000円程度になりますが、たとえば、時間単価15,000円の公認会計士が3名で、2週間(作業1週間、レポーティング1週間)1日8時間業務を行う場合には、360万円ということになります。これが大手監査法人になると、レポートの審査担当や、パートナーによるレビューなども経ることになります。必然的に作業時間も増えることが多く、パートナーの時間単価は、30,000~50,000円程度になることもあるので、1000万円を超えることもめずらしくはありません。
海とも山とも知れない会社の株式を取得するというのは、当然に慎重に意思決定をする必要がありますので、何らかの意思決定はしなければならないのですが、会社によって異なるのは、どのようなレポーティングを求めているかになります。例えば、簡易的な手続を実施したうえで、タイムリーな口頭でのレポーティングを重視するということであれば、かなり業務報酬は抑えることができます。実際のところ、監査法人が行うデューデリジェンスなどは、レポーティングに相当時間をかけることが少なくないので、実は間接的な作業が報酬の大半を占めているというケースもあります。
また、デューデリジェンスは会社担当者が行ったうえで、公認会計士が必要に応じて現場での作業に同席し、タイムリーな意見を求めたいというようなことを望んでいるのであれば、レポーティングの作業は少なくなるので、コストも抑えることは可能でしょう。
いずれにしても、会社側として求めているものは何なのかを明確にしたうえで、デューデリジェンスを行うということであれば、そのコストも有効に管理することができるのではないでしょうか。
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